某VTR1000F
街乗りでの通常使用であれば特に問題なく乗れてしまうとの事。
高速道路での一定走行や加速などをするとガス欠の様に?ボぇ~っとキルスイッチをOFFにしたようにストールしエンジンストップ。。。。
路肩で5-10分待機した後にエンジンを再スタートすると何事もなく始動しゆっくり走ってくればストール再発しないとの事でした。
原因箇所が明確ではない場合、何事もまず部品は交換せずに手持ちの工夫で追及できるとお客さんも作業者もガッカリしないので良いかと思います。
機械もの基本オカルト存在しないのでクリエイティブな原因をふわふわ~と仮説立てるとゴールへは近いかもしれません。
では症状について仮説を立てていきます。
仮説①燃料キャップのベント不良でガソリンが落下し辛い
最初は旧車であるあるの燃料キャップではないかと仮説しました。キャップを大気開放で一瞬だけテストして貰いましたが残念ながら結果×
仮説②タンクが錆びていて燃料フィルター的なものが詰まっている
パーツリストを見ても車体側を見てもそれらしきモノが発見できず・・・しかも燃料タンクは全然錆びていないという事で×
仮説③SV650の様にダイアフラムポンプがあり、そのダイアフラムが切れて機能低下しているのでは
このSV650は実際にあった事例なのですがVTR1000Fパーツリストを見るとそんな部品も存在しておらず却下
仮説④コックに何か異常をきたしているのではないか
結果原因はここでした。ダイアフラムが劣化し破けてしまいダイアフラムの開閉はわずかにしていたのでしょう。街乗りで少量のガソリンは供給するが高速道路など継続的に燃料を使い続ける(大量)には供給が難しいという状態だったようです。
中古車になると現状の組み付けが正しいのか否か判断し辛い時もあります。下手に加工されていたりオリジナルではない可能性や中華不明リプロだったりもします。
まず作業・トラブルシューティングではサービスマニュアルやパーツリストは必須アイテムであり、解決やゴールへの近道ではないかと思います。
部品が供給されるされないは別にしてホンダは細かい部品設定がありがたいですね(*’ω’*)