最大の油冷1400CCの強心臓をもつGSX1400ベースのKATANA。
GSX1400は2001~2008年まで生産されていた地味にロングセラーなバイク。このエンジンが他に使われなかった事がやや悔やまれますね。そうすればもっと色々な意味で長寿命だったかもしれません。
車検とデコメンテとキャリパーOH+アルミピストンご用命です。
本日はブレーキから参りたいと思います。
とりあえず外しまして
キャリパーのコンディションは良好でした。溝にゲジゲジも少ない状態でした。ただオーナーも仰っておりましたが”兎に角、ピストンが渋い”との事。
まさに・・・その通りです。スーパー渋いのでピストンを取り出すもの一苦労でした。ダスト&オイルシールは所詮はゴムですのである程度の期間でキャリパーOHをお勧めしますよ。
時は流れ・・・ウェットブラストで綺麗に研磨致しました。
綺麗~に汚れが取れて一皮むけております。このショット打った状態になるとやや腐食し辛くなりますので良い期間が長く続くかと思いますよ。
う~ん、すべすべで気持ち良いです。
こういう状態だと組む方も嬉しくなりますし、遣り甲斐も出てきますね。
エアブローだけではちょっと不安なのでオーブンでしっかり乾燥させ冷やしたの後に組付け作業に入ります。
ピストンとシールはすべて必ず検品しましょう。
何回も言いますが実際に違うものが混入していた事があります。いくら純正品とは言えヒューマンエラーの可能性はゼロではありません。1に確認、2に確認。
確認で安心が手に入るのであれば楽なものですよ。
グリス派の方に一度は試していただきたいMR20メタルラバー。
本当にツルっと!ピストンが入ります。トキコがブレンボになった~っと思ってしまうほどです。
見えない所に手間と費用を掛ける=パンツはイタリア製の心がここにあります。
タッチもしっかりしまして押し引きも軽快になりましたよ。
綺麗にでしたが再度研磨しておきました。素地最高!です。
アクスルシャフト確認しておきました。
ホイールが外れている時にオーナーが手の届かない個所を綺麗にしておきましょう。
ディスクの厚みももだ問題ありませんね。
前後ディスクを軽くホーニングしておきました。あの新品時のシューシュー感がよみがえります。
ホイールの振れも問題ございません。ベアリングは調整しておきましたよ。
続きます。